ITインフラのプリセールス担当をしています。

選択肢の多いITインフラ中から最適は何かを考えています。

サーバレスを導入すべきか?

クラウドサービスを行う各社は従来のIaaSによる仮想サーバ提供サービスから、サーバレスのサービス提供に注力先を移しています。
サーバレスはFaaS(Function as a Service)と呼ばれ、利用者はコードを書くだけでよく、実行に必要となるサーバはサービス提供元で用意されます。
過当競争に陥っているIaaSから脱却しFaaSを次の市場にしていきたい思いが感じられます。

メガクラウド各社の取り組み

メガクラウド各社(Amazon,Microsoft,Google)ともFaaSをサービス提供しています。

AWS Lambdaでサービス提供しています。早くからFaaSに取り組んでおり日本語のドキュメントも豊富です。

サーバレスはAzure FunctsionsおよびMicrosoft Flow,Azure Logic Apps,Azure App Service WebJobsでサービス提供しています。
コードを書かずに提供したいサービスを構成することも可能です。

Google Cloud Functionsでサービス提供しています。
Dockerコンテナをサーバレス環境で実行できる新サービス「Cloud Run」が2019年4月発表されました。

考察

サーバレスのメリットはサーバの管理が不要でインスタンスが自動スケール出来ること、コード実行時間のみの課金となり、付加価値の開発に集中できることです。
サーバレスのデメリットは提供元が提供している機能しか使えず自由度が低く、FaaSに合わせた設計が必要となり、ベンダーロックインの原因となります。
現状ではミッションクリティカルなシステムには向いていません。
そのため、導入には導入したい機能がFaaSで実現できるかに加えて非機能要件を確認することが重要となります。