Windows10の展開
Windows10ではマイクロソフト社が多彩な展開方法を準備している。
それぞれに利点があるのでそれを比較してみた。
比較表
アップグレード | クリーンインストール① | クリーンインストール② | クリーンインストール③ | |
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方式 | インプレースアップグレード | ワイプ&ロード | プロビジョニング | Autopilot |
仕組み | OSをWindows10にアップグレードする。 | OSのマスターイメージを作成し、それをもとにインストールする。 | プロビジョニングパッケージを作成し、それを適用する。 | Autopilotサービスでプロファイルを作成し、それを適用する。 |
利点 | 既存PCを活用できる。PC上のデータ移行も不要。 | 1000台を越える大規模展開にも対応できる。 | 展開時のユーザ側作業が少ない。マスター管理の運用負荷を下げたい。 | 既にAzure ADを使用していて、社内システムはクラウドに置きたい。 |
注意点、前提条件など | 個人データ、設定、アプリケーションを含めてアップグレード出来るが、安全のため事前バックアップはとりたい。 | Windows10は半年ごとの機能更新が予定されており、マスター再作成の運用負荷が大きい。 | 対応できないアプリもあるため、別途手段の検討が必要。 | Azure AD、intune(または他のMDMサービス)が必要。 |
どの方式を選ぶべきか
Windows10では半年ごとの機能更新があり、それに追随していくにはプロビジョニング方式を最初に検討すべきか。
すでにAzureADを使用しているのであればAutopilot方式も選択肢となる。
ワイプ&ロードは大量展開(1000台越え)に向いているが、Windows10では運用負荷が高くなる。