ITインフラのプリセールス担当をしています。

選択肢の多いITインフラ中から最適は何かを考えています。

インフラプリセールスの仕事①

プリセールスは営業でもコンサルでもない仕事


プリセールスとは、商談のプレ段階で技術的な支援を行うことで、お客様訪問、ヒアリング、技術説明、提案を行い商談の受注までをサポートすることである。


そのため、SEとしての技術力に加えて、商談を推進する営業力と要件定義を支援していくコンサル力も必要となる。
商談推進の主体は営業の役割となり、プリセールスは専門知識から営業を支援をしていく。
コンサルタントとの違いは、プリセールスは提案の過程でシステム設計のノウハウを提供することがあるが、あくまでも自社のソリューションを売ることを目的としているので、対価は求めない。

 

Windows10の展開

Windows10ではマイクロソフト社が多彩な展開方法を準備している。
それぞれに利点があるのでそれを比較してみた。

比較表

アップグレード クリーンインストール クリーンインストール クリーンインストール
方式 インプレースアップグレード ワイプ&ロード プロビジョニング Autopilot
仕組み OSをWindows10にアップグレードする。 OSのマスターイメージを作成し、それをもとにインストールする。 プロビジョニングパッケージを作成し、それを適用する。 Autopilotサービスでプロファイルを作成し、それを適用する。
利点 既存PCを活用できる。PC上のデータ移行も不要。 1000台を越える大規模展開にも対応できる。 展開時のユーザ側作業が少ない。マスター管理の運用負荷を下げたい。 既にAzure ADを使用していて、社内システムはクラウドに置きたい。
注意点、前提条件など 個人データ、設定、アプリケーションを含めてアップグレード出来るが、安全のため事前バックアップはとりたい。 Windows10は半年ごとの機能更新が予定されており、マスター再作成の運用負荷が大きい。 対応できないアプリもあるため、別途手段の検討が必要。 Azure AD、intune(または他のMDMサービス)が必要。

どの方式を選ぶべきか
Windows10では半年ごとの機能更新があり、それに追随していくにはプロビジョニング方式を最初に検討すべきか。
すでにAzureADを使用しているのであればAutopilot方式も選択肢となる。
ワイプ&ロードは大量展開(1000台越え)に向いているが、Windows10では運用負荷が高くなる。

ITインフラの初回ヒアリングの進め方

ITインフラのリプレースや新規構築を検討するお客様に、初回ヒアリングを行う際の進め方を自分なりにまとめてみた。


初回ヒアリングは互いの信頼関係を作り、システム作りを開始していくきっかけとしたい。
お客様は次期システムでどのようなインフラを作りたいのかはっきりと決まっていないことも多くヒアリングで要件を固めていくこととなる。

  • 事前準備

営業が入手した情報に加えホームページ等を確認し、お客様の理念・業務を把握しておく。
お客様は同業他社の動向も気にするため合わせて他社・市場情報収集も行い資料が手持ちできればなおよい。
上記を踏まえ最適なシステム構成案を想定し自社が何をできるかを検討する。
実際には聞いてみないとわからないことも多いので、システム構成案に多くの時間をかけるのではなく、厚生案が出来たら訪問しよう。
訪問では、アジェンダを用意し方向性をもってヒアリングを進められるようにする。

  • 当日の進め方

◯自社紹介、自己紹介

どのようなことをやってきたか、どのような強みがあるかを紹介する。

お客様の話を聞くことが目的なので長くせずポイントを押さえる。
◯現行システム確認
どのような業務か(例:業務システム、社内システム)
どのようなシステムか(例:クラウドorオンプレ、サーバ構成、ストレージ構成、ネットワーク構成)
現行システムの困りごとはあるか(例:レスポンスが悪い、故障が多い、運用負荷が大きい)
◯次期システム構想

何を実現したいか(要望が多く出れば優先順位を確認していく)

制約条件(例:データのクラウド保管は不可、指定アプリ)
手持ちした構成案の説明
◯予算感、予算時期、サービス開始時期
体制把握(担当者、キーマン、決定者、既存ベンダー、対立者)

◯今後の進め方

次回までに行う互いのアクションアイテムを合意(例:構成案の具体化、アプリ要件の確認)
次回打ち合わせ日を決める

  • 整理

ヒアリングした内容を整理し、次回打ち合わせに向けた準備をする。

 

エンタープライズ向けファイルサーバーのコスト比較(AWS vs Azure)

こんにちは!

最近は大量のデータをクラウドに置きたいという要望を多く頂きます。

そこで大手クラウドサービスベンダーのストレージサービス比較をしてみましょう。

データは2019/1月時点のものです。

 

利用料金を比較

ベンダー サービス名 リージョン 料金 GB/月 アクセスプロトコル
AWS Amazon EFS 東京 0.36 USD NFSv4
Azure Azure Files 東日本 0.06 USD(LRS) SMB
GCP Cloud Filestore 東京 0.24 USD(Standard)

NFSv3

 Azureはコスト比較で優位であり、windowsから扱いやすいsmbであるため使い勝手も良さそうですね。